牛肉にはさまざまな部位があり、その部位によって味や食感など特徴が異なります。たとえばステーキを頼む際、ヒレとロースどちらにするか選べるお店もありますが、実はステーキに一番向いているのはサーロインです。
きめが細かく脂の上質な旨みをともなった牛の最高部位のひとつであり、肉の間に付く脂肪が少ないため肉質が良くてとても柔らかい部位です。口に入れた瞬間に脂がじゅわっと溶けだし、旨みが広がります。香りもとても良く、牛肉本来の旨味が味わえる部位です。昔、イギリス国王が、この部位に貴族の称号でもある「サー」という称号を付けたのでこの名前になりました。牛の中でサーが付いているのはこの部位だけです。
ステーキはもちろんのこと、しゃぶしゃぶやすき焼きにもおすすめです。ローストビーフにも良いですね。霜降りが多いので、どんな食べ方でも口の中でとろけるような感覚を味わえます。
ステーキとして食べるときに、ベリーレア・レア・ミディアムレア・ミディアム・ウェルダンと、どの焼き方でも美味しくいただけるのがこの部位の楽しみでもあり魅力でもあります。さまざまな焼き方で味わってみましょう。焼き方によって旨みの広がりが全然違いますので、食べる度に新しい発見があるでしょう。