泡盛のロック

独特の香りと味わいで、ファンの多い泡盛。ビールや日本酒などは一般的に出来立てが1番美味しいとされていますが、泡盛は寝かせれば寝かせるほど美味しくなるお酒です。こうしたことから、育てる楽しみがあるお酒としても、泡盛は人気があります。

今回は泡盛をもっと楽しむために、おすすめの飲み方と上手な熟成の際の注意点、古酒をより楽しむコツをお伝えします。

泡盛はどうやって飲むのがおすすめ?

泡盛は、甘みのあるまろやかな味わいと芳醇な香り、コク深い旨みが特徴。アルコール度数が高いので割って飲む方が多いですが、ストレートで飲んでも大変美味しいお酒です。

◆泡盛自体の味わいを楽しむなら、水割りやロック、ストレートがおすすめ
泡盛は、お酒自体の風味がとても豊かです。そうした泡盛の味わいを楽しむなら、ぜひ水割りやロック、ストレートなどで飲んでみてください。特に熟成3年以下の比較的若いお酒は、冷たい水で割ったり、氷で冷やしたりして、キリッといただくのがおすすめです。

◆甘いお酒が好きなら、泡盛の甘みとコクを活かしてカクテルに
沖縄のバーでは、泡盛をつかったカクテルが定番です。甘いお酒と合わせても負けないコク深い味わいは、シークヮーサーなど酸味のある柑橘系と相性抜群。とろりとまろやかな甘みがあるので、マンゴーやバナナなど甘みの強い南国のフルーツともよく合います。

◆3年以上寝かした古酒は、ぜひストレートで
3年以上の熟成を経た泡盛を、「古酒(クース)と言います。古酒は新しいお酒に比べ、甘みが強く、味に尖りがないのが特徴です。熟成を経た古酒は、えぐみや渋み、塩味などが減り、甘みや香りが増します。古酒を手に入れたら、ぜひ薄めずストレートで味わってみてください。若い泡盛との味の違いに、きっと驚くはずですよ。

泡盛を上手に熟成させるには?

泡盛は、瓶詰めされた後でも熟成が進むお酒です。基本的には購入した瓶のまま置いておけば問題ありませんが、雑菌や揮発などにより、まれに中身が変質してしまうことがあります。ここからは、泡盛を変質させず美味しく古酒にするための注意点と、古酒をもっと楽しむコツをお伝えします。

◆直射日光を避け、室内で保存しましょう
泡盛は基本的に直射日光が当たる場所や、極端に高温になる場所を避ければ、どこのような環境で保存しても大丈夫です。しかし保存場所が外だと、温度管理などが難しいため、室内での保存がおすすめです。

◆瓶の口を開けたら、しっかり密閉しましょう
熟成させている途中で瓶の口を開けるのは、問題ありません。しかし、瓶の口が緩んだままで保存してしまうと、アルコール分が揮発したり水分が蒸発し、中身が減ったり変質したりすることがあります。また、雑菌が入ってしまう恐れもあるため、口を開けた際はしっかりと密閉しましょう。

古酒をもっと楽しむには?

泡盛には、寝かせた年数によって3年古酒、5年古酒、10年古酒、のように名前がつけられます。こうして区別するのは、寝かせた年数によって泡盛の味わいが異なるからです。

お手元で泡盛を熟成させる場合は、ぜひ定期的に中身を飲んで、その味わいの変化を楽しんでみてください。

また、泡盛は数年単位で手元に置くものなので、愛着の沸く瓶や甕を選ぶというのも、楽しみ方の1つです。瓶に自分の名前と熟成を開始した年月日などを刻んだ「名前入り古酒」も人気ですよ。